多様性
ちょっとマニアックな畑の話。
連作障害…という野菜作りの掟(おきて)がある。
同じ場所に同じ野菜を植えると弱くなり病害虫にやられやすくなること。
そのため、同じ科の野菜は数年空けて育てる、という方法を取る。
例えば、トマト(ナス科)を育てた畝は翌年はナス科の野菜(トマト、ナス、ピーマン)は避ける、とか。
大根を育てた畝に、次に植えるのはアブラナ科を避けて、マメ科やキク科の野菜を植える、など。
連作障害の原因は土中の栄養素の偏りにある、と考える。同じ科の野菜は必要な栄養素も同じだから、土中にその栄養素が枯渇するから、なんじゃないかな。
人為的に肥料を入れたとしても、土中の栄養素は「窒素リン酸カリ」以外にも土中菌が少なければ病気にもなりやすい、から。
土の気持ちになってみたら、毎回同じ野菜よりも色んな野菜と出会いたいはず。(妄想)
大根(アブラナ科)、絹さや(豆科)、ほうれん草(アカザ科)、さといも(さといも科)、みたいな順番で季節ごとに違う野菜と出会えれば、土の中の生き物コミュニティーも活発になり、野菜も元気になる。
結局大切なのは多様性なんだよね。
仕組みは人間社会にも当てはまる。
多様性が大事。
単一のものは内部から崩れやすい。
他を受け入れ、お互いにないものを与え合うような共存していく生き方が良い。
間違っても奪い合いは自分にとっても誰にとっても良いことはひとつもないよ、と畑が教えてくれました。
○写真は畑の苺。
自然に生えて自然に実を付けました。
甘酸っぱくて味の濃い苺でした。
無農薬無肥料、ってこうゆうことだね。