イントロダクション

はじめに
about sheep & wool

「羊」

学名 Ovis aries

ウシ亜目
ウシ科ヤギ亜科
ヒツジ属
ヒツジ。

古代より羊は
人の暮らし-衣食住-に深くかかわり、
人と羊は共に長い時間を歩んできた歴史があります。

この世界にいる羊は1000種類を超え、
白い羊以外にも
黒い羊、茶色い羊、灰色の羊、ベージュの羊
など色の種類も豊かです。

野生種に近い羊ほど色を纏います。

茶色(大地の色)
黒色(岩の色)
灰色(砂の色)
ベージュ(枯草の色)

自然の風景に溶けこみ、
敵から身を守るための色だと思うのです。

輝くような白い羊の毛色も
野生種の羊の生きるための毛色も
どちらも魅力的で神々しく、
力強さと優しさを感じます。

羊からの贈りもの、羊毛。

羊毛は、
冬は暖かく(保温効果)、
夏は快適(湿度調整効果)、
乾燥を防ぎ(ラノリン脂の効果)、
空気を浄化し、土にもどる(生物分解)。

快適・安心・安全・再生可能、
可能性に満ちた素材です。

わたしはその羊毛の可能性を
フェルト制作を通して
お伝えしていきたいと思います。

フェルトのこと
about wool felt

羊毛はアルカリ性の水分で縮絨(=フェルト)します。
この特性を利用して羊毛を自由自在に形作ることができます。

ニードル(フェルト専用針)を使って縮絨させる「ニードルフェルト」、
絹やウール地など生地と羊毛を合わせて縮絨させる「布フェルト」、
編んだ製品や毛織物を縮絨させる「編みフェルト」「織りフェルト」などフェルトにも種類があります。

KONNO FELT WORKSでは、アルカリで圧縮したフェルトと布フェルトの技法で制作しています。